3月9日(木)に第100回目の卒業証書授与式を行いました。
本校の創立から103年目。修了を迎えた学生に卒業証書を渡すこの授与式も、とうとう100回目を迎えました。
卒業を迎えるのは高等課程の3年生、専門課程の2年生(服飾科)、4年生(プロフェッショナル科)。
高等課程の生徒は、学校生活最後となる制服姿。
専門課程の学生は、それぞれに仕立てた着物や洋服を身につけて、卒業証書を戴きます。
卒業式といえば桜のイメージがありますが、東北のここ、郡山ではまだまだ。
ただ、紅白の梅が各所でちらちらとほころび始めていました。
卒業生から在校生に向けた答辞は、「梅の香があたり一面に漂い」という、奥ゆかしく美しい一文で切り出されました。
入学・卒業と出会いと別れを繰り返す春、スポーツ大会で汗を流した夏、学園祭を迎える秋。
衣装制作に打ち込み、舞台の裏方を走り回り、針に感謝を込めた冬。
様々な行事とともに四季を思い返した答辞は、堂々として立派で、美しくて切ないものでした。
仮校舎で迎える行事もこれが最後。彼女たちが巣立っていく学び舎も、もうそろそろお別れです。
本校の卒業式では式歌として「蛍の光」を斉唱するのですが、2番にある
「交互におもう ちよろずの 心の端を 一言に 幸くとばかり 歌うなり」
という歌詞がじんと沁みてしまいます。
お互いに沢山沢山言いたいことも伝えたいことも心にあるけれど、「さよなら」の一言に、祝福を込めて送り出すのです。
卒業を迎えた彼女たちは、最後まで明るく笑顔でした。
どうかどうか幸せで。楽しい思い出をありがとう。
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